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エッチングと最後のカラヴァッジョ

2月13日まで、レンブラント・ハウスで、期間限定で公開されているのが。。





Rembrandt Huis20

最後のカラヴァッジョ。

イタリア・バロック時代の寵児、カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio)が最後に描いたとされる「洗礼者ヨハネ」を、世界で初めて公開しているのです。

ミラノとマルタ島でカラヴァッジョを観てから、その奔放な人生からは想像できない、繊細な絵に魅力を感じるようになりました。


Rembrandt Huis21

洞窟に横たわる、洗礼者ヨハネ。
カラヴァッジョっていうと、この赤い色がいつも印象的です。

こちらの絵は、カラヴァッジョが亡くなった際、「マグダラのマリア」ともう一枚の「洗礼者ヨハネ」と共に見つかった物だそうです。
絵としては書きかけの状態な為、長年その真贋が取り沙汰されていたそうで、遠く南アメリカまで、この絵は放浪していたんだとか。。
近年、専門家達のお墨付きを得て、カラヴァッジョの最後の作品として、お目見えすることになったそうです。

オランダの関係機関による、所有者への感謝の辞が述べられていました。
所有者はオランダ人なのかしら??

レンブラント・ハウスでは、この期間、地下のサロンで、この作品についてのレクチャーを受けられます。(要予約)
たぶん、オランダ語だろうなぁ。。(^_^.)


レンブラントは、カラヴァッジョの実際の作品を観たことはなかったそうです。
でも、師が所有していたカラヴァッジョの・・・(何だったっけ?忘れしまった)を観て、「光と影」についての影響を受けたと、解説にありました。



レンブラントは、エッチングでもたくさんの作品を残しています。
私は、レンブラントの巨大な作品よりも、風景を描いたエッチングの方が好きです。

レンブラント・ハウスには、エッチング用の作業室がありました。

Rembrandt Huis11

エッチング用の様々なインクや、道具等を観ることができます。


Rembrandt Huis12

そして、大きなプレス用の機械。
もちろん、昔の物ですから、プレスをするのも手作業です。


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レンブラントは、様々な紙を使用していたそうですが、フランスやイタリアの紙と共に、1650年代からは、日本の和紙も使用していたんですって!
こんな所で、和紙に出会えるとは!!(真ん中の紙が和紙です。)


この作業室、普段は入室できないのですが、日に何度か実演を見せてくれます。

有名なレンブラントのエッチングを模した銅板を使いながら、ライン毎の道具の使い方や、インクを付けた後の処理の仕方、その効果まで、詳しく説明してくれました。

Rembrandt Huis14

そして、実際にこのプレス機を使って、印刷して見せてくれます。

インクを付けた銅板を置き、紙を敷いて、プレス用の布を重ねて行きます。


Rembrandt Huis15

大きなハンドルを回すと、ロールの下へ、銅板が引き込まれて行きました。

出来上がったエッチングを見ながら、学芸員の女性が、質問にも答えてくれましたよ。
「ラインの中に埋もれたインクは、どうやって取り除くのか?」なんて質問をした方がいました。
ちゃんと、取り除く為の道具があるんですね。びっくり!


レンブラント・ハウスでは、世界有数のレンブラントのエッチングを保有しています。
お家の最上階では、そのエッチングの数々を観ることができました。

Rembrandt Huis16

実演での説明でも触れられたこの作品は、インクの濃淡と、除去する時の微妙な具合で、雲の様子を描いているんだそうです。


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笑ってしまったのが、こちらの作品。
平坦なオランダの風景に飽きてしまったのか、あるはずの無い山を、想像で加えたんですって。。


聖書のシーンが多いエッチングですが、人物画もたくさんありました。

現在、国立博物館では、「ヤン・シス」という人物を描いた、たくさんのエッチングが公開されています。
ほぼ同じ構図ながら、少しずつ細かな部分を変更してプレスしている、膨大なエッチングには、レンブラントのこだわりが感じられます。


レンブラント・ハウスのショップでは、「Almost A Rembrandt(ほぼレンブラント)」というエッチングを買うことができます。

Rembrandt Huis18

せっかくなので、アムステルダムの風景を購入しました。

枠に入った物(39€)もありますが、私は枠無しの物(28€)を。
額を誂えようと思っています。

エッチングの色は、それぞれ刷り具合で異なっている為、複数の中から、気に入った物を選ばせてくれました。

「Almost A Rembrandt」は、オリジナルをコンピューター制御のカメラで精密に写し、それを専門家が銅板に刻んだ後、プレスしてできるそうです。

そうそう、本物のエッチングは、プレスした際に、銅板の端のラインが、しっかり紙に写っているそうです。
「そこで見分けましょう」と、実演の学芸員さんがアドヴァイスしてくれました。
購入した風景画も、しっかり銅板のラインが写っています。

アムステルダムの風景の絵をずっと探していたので、とても嬉しいです♪(●^o^●)


 国立博物館でも、レンブラントのエッチングが買えますが、この「Almost A Rembrandt」とは書かれていなかったと思います。
購入する方は、ショップの方に確認して下さいね。
また、8€の小さい物もありますが、そちらはエッチングではなく、絵葉書に枠を付けた物だそうです。 



レンブランド・ハウスでは、学芸員の方が、当時の顔料についても、いろいろ説明をしてくれます。

Rembrandt Huis19

さて、問題です。
当時の顔料の内、一番高価な色は何でしょう?



答え。。

青。


青色は、ラピスラズリの原石を、薬品に漬けて砕き、さらに手作業で細かくしては篩にかけることを、延々と続けて行くんだそうです。
「ラピスラズリ」を使うと聞いて、「うわぁ、高そう。。」と思わず言ってしまったら、学芸員さんが「そう、一番高い色なんですよ」と教えて下さいました。


顔料は大体、植物や土から作るそうで、黄色やオレンジの顔料は、遠くイタリアのシエナ、ヴェネチア、フランスのルシヨンで採れるそうです。


問題その2
赤色は何からできるでしょう?



答え。。

メキシコの虫。。\(◎o◎)/!

実際に見せてくれましたが、マルムシのような小さい虫で、何の虫かちょっとわかりませんでした。
さらに衝撃的?だったのが、この虫、現代でも赤い色を出す為に、食品等に使われているそうです!\(◎o◎)/!
オーガニックの食品(ピンク色をしたヨーグルトとか。。)や、ユダヤ人のコーシャ製品には、欠かせない物なんですって。。

ちなみに、国立博物館に展示されている、レンブラントの「ユダヤの結婚式」の花嫁が着ている赤いドレスの色は、この顔料を使っているそうですよ。

とても綺麗な赤色なんですけどね。。(^_^.)



顔料の中には、毒性の強い物もあり。。

日本の白粉同様、白は鉛から作られたそうです。
その作り方は、鉛を壺に入れて、布で蓋をして紐で縛り、その布の上から「馬の落とし物」をかけるんですって!\(◎o◎)/!
そうやって置いておくと、「馬の落とし物」から出るアンモニアで鉛が溶けて、顔料になって行くんだそうです。。

「鳥の落とし物じゃ、だめ?」と質問した方がいました。。(^_^.)

本当に興味深いお話ばかりで、皆さん聞き入っていましたよ。

学芸員さん曰く、「安い顔料を使った絵画は、1週間で色が変色してしまう」とのこと。。
現代まで残っている、名画のすごさがよくわかりました。。


レンブラント・ハウス、思っていた以上に楽しかったです。
ミュージアム・カールトで、もちろん無料♪

週末は、他の美術館より、閉館時間が早い(17:00)ので、ご注意下さいね。

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Author:chezmaki
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