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アルフォンス・ミュシャとスラブ民族@Prague

プラハ市内にある、ミュシャ美術館







Praha21

たくさんの日本人が訪れています。
私達が行った時も、日本人観光客がいっぱいいました。
皆、「日本人だらけかな?」と言って、入って来ていましたよ。。(^_^.)


こじんまりとした美術館で、展示されている作品数自体は、日本で観た物の半分程度。
でも、有名なポスターの習作や、ミュシャのスラブ民族への思いが詰まった作品を観ることができました。

中でも、チェコ語教育の資金集めの為の、宝くじのポスターは印象的でした。

Mucha2
<画像はwebからお借りしました。>

ゲルマン化が奨励される当時、本と鉛筆を持ったチェコの少女が、強いまなざしで、見る人に訴えています。

また、ミュシャの油絵やスケッチも観られました。

大きな「星」という作品には、ロシアの大地で星を仰ぐ農婦が描かれ、その静かな力強さには、自己の運命を受け入れる思いが感じられました。
同じスラブ民族として、ロシアもまた、ミュシャにとっては大事な国だったようです。

ちょっと変わったところでは、チェコの紙幣もありました。
ミュシャデザインの紙幣なんて、素敵ですね。
今は使われていないのが残念。。

フランスの子供向け絵本の挿絵は、とてもミュシャらしくて、微笑ましかったです。

ミュシャは「フリーメーソン」にも入団していたそうで、フリーメーソンの為にメダルのデザインもしていました。
その影響から、フランス語とチェコ語で発行された、「Le Pater(主の祈り)」という冊子は、祈りの言葉とミュシャ独特の装飾から成っていました。
「Vous nous donnez votre souffrance aujourd'hui・・・(今日、あなたの苦しみを私達に委ね・・・)」フランス語で読む祈りの言葉は、また違った印象です。

ミュシャは、8歳の時に「十字架」の絵も描いていました。
ミュシャの原点は、スラブであるということそのもので、これが晩年の大作「スラブ叙事詩」にも繋がって行くんですね。。
彼の生涯を貫くテーマを、感慨深く思いました。


ミュシャの「スラブ叙事詩」。
スラブの民の苦悩と歴史を描いた、巨大な20枚の連作です。
チェコの音楽家、スメタナの「我が祖国」を聴いて、ヒントを得たというお話も聞きました。

私がこの大作を知ったのは、日本の展覧会でのコピーの展示からでした。
ものすごく大きな画面に、薄暗く、寒い大地と、不安におびえる人々。
明るいアールヌーボーのポスターとは、全く違う印象に驚きました。

今回チェコを訪れるにあたり、できればこの大作を観てみたいと思いました。
調べてみると、プラハから車で3時間ぐらい離れた、モラスキー・クルムロフのお城にあるとのことでした。
近々、プラハの郊外に移されるというお話もあるそうです。
ミュシャ美術館でも、チェコのガイドさんが、日本人の観光客に、熱心にこのお話をしているのを耳にしました。

時間的に余裕がなかったので、観ることは叶いませんでしたが、美術館で見たヴィデオで、また興味深いお話を聴くことができました。

スラブ叙事詩で使われた色には、それぞれ意味があったそうです。
苦悩を表わす青、繁栄と希望を表す黄色。
(緑と赤についても意味があったのですが、あぁ、忘れてしまった。。(T_T))

「スラブ叙事詩」の最後の一枚は、黄色の温かな色彩に溢れています。

Mucha
<画像は、webからお借りしました>

スラブ民族の、未来の繁栄への願いが、この色に込められているように思いました。

ミュシャが亡くなったのは、第2次大戦が始まってすぐ。
その後も、チェコは重く暗い時代が続くのだけれど、それでもミュシャの思いは絶えること無く、今日に至ることが素晴らしいなと思いました。
人の思い程、強いものはないのかもしれません。


Praha22

街中に立つ、スラブ語の標識。

東欧に暮らしたことのあるフランス語の先生が、「東欧は、言葉も街も、西欧とは全然違う」と言っていました。
アジア人の私から見ると、アクソン記号がいろいろ付いて、発音は違うけれど、基本的にアルファベットの文字だし、そんなに違いはないように思いました。
街の雰囲気も、共産主義時代の雰囲気という部分を除けば、それ程違うようには思えませんでした。

でも、「スラブ民族」というカテゴリーは強力なようで、初日のガイドさんも、「ポーランド・・ブルガリア・ロシアは同じスラブ民族だが、スロヴァキアはスロヴァ民族、ルーマニアはラテン民族で、スラブ民族とは違うから、混同しないでほしい。」と強調していました。
元は同じ国だったスロヴァキアより、スラブ民族としての繋がりの方が重要なんですね。。

スラブ民族のアイデンティティーは、スラブ語だそうです。
ミュシャが書いたチェコ語教育の為のポスターは、意味の大きいものだったんだなぁと思いました。

あ、ミュシャは、スラブ語だと「ムハ」と発音するそうです。。

日本も昔、韓国や中国、東南アジアに、日本語を強制した歴史があります。
民族の言葉を奪うことは、罪深いことだと思いました。


美術館には、たくさんの写真もありました。

面白かったのが、「スラブ叙事詩」の為のモデル達の写真。
ちゃんと、スラブの衣装を着てポーズを取っていました。

ミュシャのプライベートの写真も。。
ミュシャの生涯は、幸せだったのかな。。


美術館のショップには、すごい数のグッズが売られていました。

私が欲しいなと思ったのは、大きな12枚の「スラブ叙事詩」のカレンダー。
でも、版数限定で、お値段もかなり高かったので、諦めました。。(^_^.)


やっぱり、市民会館の壁画も観ればよかったなぁ。。


・・・つづく・・・    pome4

興味深く読ませて頂きました!
私、その美術館、行っていません!!(笑)
何故行かなかったのか・・・分かりません。
彼の絵が好みのタイプではなかったから行かなかったのだと思うのですが、
こうやってmakiさんに歴史背景と一緒に説明をしてもらうと、行く気になっちゃいます♪
子供の頃から歴史が面白いと思える子だったら良かったのですが、そうでは無かったので(^_^;)
でも今は何でも面白く感じます♪

Re: makuiさんへ

コメント、ありがとうございます(*^_^*)。

> 興味深く読ませて頂きました!

ありがとうございます(*^_^*)。

> 私、その美術館、行っていません!!(笑)
> 何故行かなかったのか・・・分かりません。
> 彼の絵が好みのタイプではなかったから行かなかったのだと思うのですが、

美術館って結構時間取るので、いつも行くかどうか迷う所です。
ミュシャの絵も、好みが分かれるところですよね(^_^.)。

> こうやってmakiさんに歴史背景と一緒に説明をしてもらうと、行く気になっちゃいます♪
> 子供の頃から歴史が面白いと思える子だったら良かったのですが、そうでは無かったので(^_^;)
> でも今は何でも面白く感じます♪

歴史背景なんて、そんな大そうなことはお話できないのですが(^_^.)、ご興味持って頂けてうれしいです♪
でも、この美術館、入場料の割に展示数が少ないって意見もWebで見ましたよ。

何でも、知らないことを知るのって、楽しいですね。
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