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「The Reader」(「朗読者」)

フランス語のクラスが終わってから、やっと「The Reader」を読み始めました。
フランス語から英語へスウィッチ!
(そのお陰で、フランス語のクラスの人達とLunchをしたら、全然フランス語が出て来なくて、英語とフランス語のミックスになってしまい、自己嫌悪。。(T_T)。。)

ちょうど日本では、映画「愛を読む人」が公開になったところだそうですね。
母が、「ケイト・ウィンスレット、すごくよかったわよ!」と言っていました。
     ・・・「あ、でもお話は言わないでね!」とお願いしました。。(^_^.)

私がLondonで買ったペーパー・バックも、表紙がもろに映画仕様だったので、私の中の「ハンナ」のイメージは、最初からケイト・ウィンスレットになってしまいました。。


さて、読み終わっての感想です。
 **内容についての記述もあります。**







これは、「愛」の物語なのでしょうか?
小説を通して私が感じた大きなテーマは、「罪の意識と贖罪」でした。
確かに、「罪の意識と贖罪」に至るきっかけは、「愛」なのだけれど。

第二次大戦後のドイツ。

戦時中、ユダヤ人収容所で、監視員として働いていたハンナの罪。
彼女の恥の意識は、本来の彼女や、彼女の愛情、罪の意識さえも上回っていました。

物語の終盤、マイケル(ドイツだから、ミヒャエル?)の「愛」をきっかけに、自分自身を克服して、初めて起こる罪の意識。
その意識を持ったまま、現実社会に戻ることは、彼女には受け入れ難いことだったのでしょうか。


思春期故の、複雑な感情から来る、マイケルの罪の意識。
それは後々、常にハンナへ手を差しのべながら、最後の一歩で戸惑う原因となってしまいます。
「また、彼女を拒絶してしまうかもしれない。」


戦時中、ナチス第三帝国の罪。
そして、それを容認するしかなかった、第一世代の罪。

第一世代を親に持つが故の、第二世代の子供達の虚無感。


「言わなければわからない。でも、言えない、言いたくない。」
物語で繰り返されるこの状況が、また新たな罪の意識を生んで行きます。
そうして、状況が変われば、簡単に人の感情も変わってしまうのです。
人の尊厳や自由、そして愛さえも、それらは、なんと危ういものなのでしょうか。


マイケルとハンナの長い長い関係は、幸せとか悲しみではくくれません。
ただ「真実だった」と言うほかにないのです。

罪の意識を繰り返しながら、彼は生き続けます。
そうして、罪の意識から自由になる為に、二人の人生を書き記す決意をもって、物語は終わります。

戦争という大きな犯罪を経験した人々もまた、彼と同じ気持ちで生きているのではないでしょうか。
表向き、誰か一人に責任を負わせることで、戦後の処理は終わるかもしれません。
ハンナと同じ、監視員の女性達が、そうしたように。。
でも、それだけでは、戦争は他人事になってしまいます。
経験した人々が、それを語り継がねばなりません。
そうすることで、次の世代の罪は、防げるかもしれないのです。

それが、第一世代の人々や、文学による贖罪となるのかもしれません。

アンネの父、オットー・フランク氏が語っていました。
「未来を生きるために、過去を知らなければならない。」


人間性というものを、見事に語った本だと思いました。
ひどい嫌悪感を感じながら、所々に見える、わずかな愛を救いに、読み続けた感じです。
自分もまた、大なり小なり、主人公たちと同じ苦悩を経験する人間だからなのだと思います。

ただ、英語で読んだ為に、肝心な部分を見逃したり、間違って解釈してしまったかもしれません。
何度も何度も戻っては、繰り返して読んでみたけれど。。

映画のHPを見て、ちょっと違和感を感じました。
文章から感じた、終わりのない重く苦しい感覚は、映画に生かされているのでしょうか?

映画も観てみたいけれど、今はまだ、読後のこの余韻に浸っていたいと思います。



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